年末にクローゼットの整理をしていたら、所有しているTシャツの量が思いのほか多いことに気づきました。
その数、40枚強。
肌着や無地のものはカウントせず、プリントTシャツだけの枚数です。
ほとんどが、ライブ会場で購入した販促グッズ、もしくは古着。20年以上前の若かりし時代の遺物なのですが、ここ数年、じわりじわりと増殖傾向にあるのです。
その要因は、キャンプなど屋外での遊びが増えたこと。動きやすく、複数枚持っていってもかさばらないTシャツは、やっぱりアウトドア・ライフにとってのベストファッション。
Design Tshirts Store graniph(グラニフ)
そんなわけで再び増殖をはじめた僕のTシャツコレクションですが、なかでも頻繁に購入しているお店があります。
それは「Design Tshirts Store graniph(以下グラニフ)」です。イオンモールなど大型ショッピングモールに多く出店しているので、多くの方がご存知のことだと思います。
グラニフの商品は、平均して2〜4週間のうちに更新されることが多く、夏シーズンなど、早いときには1週間も経たないうちに新作アイテムが登場します。
なので、お店の近くに用事があるときには必ず立ち寄るようにしているし、タイミングがないときには、オンラインストアをのぞくようにしています。
僕は、グラニフのこんなところに魅力を感じています。
デザインがチャーミング
世の中には、星の数ほどTシャツがあるけれど、すべてのTシャツがデザインに力を込めれているわけではありません。言葉は悪いですが、”手抜き”のように思えるものも少なからず存在します。
グラニフの商品は、良い悪いは別として、どれもがデザインすることを放棄せずに作られています。世界観が保たれていると言った方が良いのかもしれません。一定のクオリティが保証されているおかげで、これだ!と思う一着に出会う確率が高いように思います。
特に、海外のデザイナーやアーティスト、絵本作家やアニメキャラクターなどといった外部のクリエイターとのコラボレーションアイテムが秀逸で、遊び心に満ちていて、他所ではなかなか見られないデザインに出会うことができます。
とはいえ、全般的には可愛いらしい印象のものがほとんどなので、クールな格好良さを求める人には不向きでしょう。
僕もいい歳のおじさんなので、ブリブリに可愛くデザインされたTシャツを着る勇気はありませんが、思わず微笑んでしまうようなさりげない可愛らしさのデザインのものは、今でも好んで着用します。
耐久性が高い
購入してから5年経つTシャツを持っているのですが、若干の色あせはみられるものの、首周りや生地自体のヘタリもなく、今シーズンもまた現役で活躍してくれそうです。
毎年、ヘビーローテーションで着ていたにもかかわらず、この程度の劣化で済んでいるのですから、グラニフの商品品質はかなり高い方だと言えます。
某大手ファストファッションのTシャツなんて、1シーズン着用すると首元がダレてしまったり、全体的にだらしなくなってしまうことが少なくありません。
これだけ耐久性が高ければ、安心です。せっかく手に入れたお気に入りの一着が、次の年には着れなくなってしまうなんて、悲しすぎます。
好きなものが長く使えるって、幸福度が上がります。
コスパ良好
5年も着続けられるものですから、当然、コストパフォーマンスも上々です。
某大手ファストファッションのTシャツが1,000円前後で販売されているのに対し、グラニフでは実店舗で2,500円、オンラインストアでは2,000円という値付けがなされています。
数字だけをくらべると、2倍以上するグラニフのTシャルは高い、ということになってしまいますが、長く着ることができるので、すぐにペイできてしまいます。。
魅力的なデザインであることも合わせて、むしろ安いぐらいだ、と僕は思います。
選び方
冒頭に書きましたが、僕が再びTシャツを着るようになったのは、キャンプを始めたことが大きな理由。アウトドアでの着用を想定しているので、選びものには傾向があります。
カラーリングは、アースカラーや低彩度中心
色味でいえば、落ち着いたものを選ぶようになりました。アースカラーと呼ばれるカラーリングは、特に好みです。
”アース”と言っても地球そのものではなく、”自然が作り出す色”を意味するそうで、キャンプやアウトドアシーンにはとてもよく馴染みます。おじさんが着ても浮いた感じにならないので、堂々と着ることができるカラーリングです。
アースカラー以外にも、彩度が低く抑えられたものは選択肢に入ります。まだ手持ちのアイテムにはありませんが、パステルカラーなんかも気になりはじめているカラーリング。今シーズン、一着買ってみてもいいかな、なんて考えているところです。
メッセージよりも図やイラスト
昔着ていたライブTシャツには、アーティストの名前やツアータイトルが大胆にレイアウトされていました。
今でもそのアーティストのファンなので、着ること自体に問題はないのですが、当時の”熱”は薄れているので、若干の抵抗は感じてしまいます。メッセージ性の強い文言が記されているものは、恥ずかしくて着ることはできません。
そこに何が書かれているのかって、重要なことだと思うのですが、アルファベットで描かれている場合、たいがい無到着だったりしませんか。
ヘンテコな日本語Tシャツを着ている外国人が笑い話になるように、わかる人が見た場合、なんじゃこりゃってなるようなTシャツが世の中にはたくさん発見できます。
勢いやノリで購入していた20年前とは違い、今ではそこに記された意味を吟味するようになりました。
アウトドアの雰囲気を壊すようなものや、自分の主義主張とかけ離れたものは当然のごとくNGですし、テキストがデザインの中心になっているようなものも選ぶことはありません。
英語が不得意なこともあって、何が書かれているのかよく分からないものには近づかないようにしているのです。
代わりに、絵や図やイラストで表されるメッセージは大好きです。ある程度近い文化圏であれば伝わるメッセージは大きく外れませんし、文字ほど直接的で強くないところがいい。たいていの場合、受けとる側に委ねられていることが多いですしね。
でもまぁ、それも文化圏が全く異なれば、伝わる意味も全く違ったものになってしまい、ややこしい話にはなってくるのでしょうけれども。
遊び心があるもの
落ち着いた色で強いメッセージのないデザイン、となれば無個性なTシャツになりがちですが、グラニフなら心配ご無用。どこかしらに必ず遊び心が潜んでいます。
例えばこのTシャツ。表面で描かれている葉っぱが1枚、背面の裾部分にひょっこり登場しています。しかも凹凸のあるプリントで。
こちらのTシャツには、様々な楽器が描かれているのですが、そのなかにヒヨコが1匹混じっています。おかげで愛らしさが何倍にもアップしています。
遊び心があれば、自分も周りも楽しい気持ちになれるし、愛着が湧くので長く着続けたいと思う。するとコスパがどんどんよくなる、とは蛇足ですが、大事なことですね。
あとがき
グラニフのTシャツはポップなデザインが主流だと、敬遠されている方も多くおられるのではないでしょうか。
実は、僕も最初はそうだったのです。お店を遠目で見て、子供っぽいなぁと、食わず嫌いの状態が長く続いていました。ですが、セールか何かでふらっと立ち寄り、ピッとくる1着に出会ったことがきっかけで、ファンになりました。
Tシャツ以外にも、シャツやスウェットなど、その他のアイテムも充実しているので、きっと何かしら琴線に触れるデザインに出会えることだと思います。遊び心のあるデザインは、遊びをもっと楽しくさせてくれることだと思います。