釣り用のクーラーボックスとして、伸和の「ホリデーランドクーラー」を使っています。サイズは一番小さい7L。この大きさで困ったことがないのは実力不足。
本当はダイワやシマノの高性能なものが欲しいけど、上記の理由もあって、もうしばらくは現役続行予定。
ただ保冷力には少し物足りなさを感じていて。
なので100均グッズを使って、改造してみることにしました。
安いクーラーボックスを100均グッズで改造して保冷力アップ!
改造前のホリデーランドクーラー
改造前の「ホリデーランドクーラー7H」。販売価格は2,500円ぐらい。釣りを始めた時、とりあえず現地の釣具店で一番安いものを選びました。
全面とも、断熱材には発泡スチロールが入っている仕様。
保冷力が物足りないと言いましたが、500mlペットボトル氷を2本入れておけば、夏場であっても、15時ぐらいまではなんとか溶けずにいてくれます。
夜まで余裕でもってくれるのが理想なので、やっぱりちょっと物足りない。
分解
それでは改造スタート!まずは全てのビスを外します。
写真はヒンジ部分。プラスドライバーは1〜2番が適しています。
結構長いビスが使われています。
樹脂部分に直付けされているので、むやみに穴を広げてしまわないよう電動ドライバーは使わない方が無難です。
フタ裏のシールを剥がした部分にもビス。
スポンジのパッキンを外したところにもビスが隠れています。
ここは少し奥まっているので、径が太いドライバーだと届きません。一般的な六角軸(対角長6.35mm)では無理でした。
この手の円柱軸タイプなら大丈夫です。
フタはモナカ構造になっていて、ビスを外せばパカッと簡単に分解できます。
断熱材を担う発泡スチロールは成形もの。思っていた以上に隙間が多い。っていうか、造りは雑??改造後の保冷力アップに伸びしろアリです。
続いて本体も分解。すでにヒンジ部分のビスは外してあるので、残りはストッパー部分のみ。やっぱりラチェット式のドライバーは作業がしやすいです。
本体部分は内側と外側の樹脂パーツに挟まれる形で断熱材が入っています。内側を引っ張り抜くことで、断熱材を一緒に取り出すことができます。
隙間に余裕があるため、そんなに力を入れずとも抜くことができます。良いのか悪いのか。
今度は内側パーツだけを持って、引っこ抜きます。
分解完了。ここまでかかった時間は10分ほど。意外にも超簡単。
アルミシートとアルミテープで断熱材を覆う
分解できたところで、保温力アップの改造を施していきます。
用意したのは、アルミシートとアルミテープ。そして両面テープ。全てダイソーで手に入ります。
断熱材をアルミシートで覆うことで、断熱材そのものの厚みを増やすとともに。アルミの遮熱効果を利用しようというわけです。
まずは断熱材に両面テープを貼り付けます。
段差に沿うように貼っておくと、アルミシートが剥がれにくくなります。
アルミシートを断熱材を覆う分ぐらい、大体の大きさにカット。ハサミですぃーっと簡単に切れちゃいます。
ギフトラッピングの要領で。
合わせ部分なんかは、アルミテープを使って貼り合わせます。幅広テープが使いやすいです。
シートの重なりは最小限にしておかないと、窮屈になって組付けが上手くいかない恐れありです。
内側と外側は別々に作業をしました。できれば一枚で仕上げる方が保温効果は高そうに思いますが、そんなに器用じゃないもので。
アルミシートが良い仕事してくれます。内外のシートをピタッと一体化。僕にはこれが限界だ。
同じように、フタの断熱材もアルミシートでぐるっと覆いました。
こちらは凸凹が多いので、こまめにハサミを入れながら、アルミシートが浮かないように加工しながらの作業になります。
アルミシートで覆うと、いかにも効果がありそうな姿に。なんだかNASAの宇宙服みたいで期待が持てます。
組み上げ
ここまで出来たらあと少し。元通りに組み上げていきます。
アルミシートの厚み分、多少窮屈になりましたが、ぐっぐっと少し力をかければ入っていきます。
フタの断熱材は、ポンっと乗っけるだけで収まりました。
と思ったら、ビス穴部分は凸パーツが当たるため、ドライバーの先端部分で穴を開ける必要がありました。
全てのパーツを組み上げて完成!
ですが、微妙にフタが浮きます。アルミシート分の厚みが増したためです。抑えながらであれば、ストッパーは問題なく閉じることができます。
感覚的にはパッキンが機能している感じで、密閉力がアップしたような気がして良いんですけど。
よく見ると、本体&フタともに最大2mmほどの隙間が発生しています。これは埋めなければ!
実は分解して気付いたことですが、クーラーボックスの内部には相当量の水が溜まっていました。使用後、結構な日数が経っていたにも関わらず。
説明書には「丸洗い禁止」とありますが、知らずに丸洗いしていたのが原因のようです。
ほぼパッキンが無い隙間だらけの構造なので、そりゃ浸水するわね。断熱効果を最大限に固めるには、隙間を埋める処理が必須です。
シリコーンボンドで隙間を埋める
というわけで、シリコーンボンドを買ってきました。同じくダイソーで。
シリコーンボンドは、お風呂やキッチンなど水回りの隙間を埋める補修剤です。弾力性と防水性があるので、こうした用途に適しています。
まずは隙間の周りをマスキングテープでカバーします。ピッタピタよりかは1mm弱ほどオフセットして。
ムギュゥーっとチューブを絞り、押し当てながらシリコーンボンドを充填していきます。ちょっと多めに盛るのがコツです。
ヘラなどを使って、盛った分をならしていきます。スゥーっとなでるようにしながら、シリコーンボンドが隙間の中まで、しっかりと入り込んでいくように。
ちなみに100均のシリコーンボンドは容量が20gほどで、ギリギリ足りた感じです。場合によっては2本必要になるかもしれません。
ガタガタにはみ出た充填部分も、マスキングテープを剥がせば綺麗になるので心配なく。この作業が一番気持ち良い!
半日〜1日ほどで硬化するので、それで完成です。
あとがき
かかった時間は、分解から組み上げまでが約2時間。シリコーンボンド充填に約1時間でした。
どれぐらい保温力がアップしたかは、実践を経てからレポートしたいと思います。