先日の大雨の日、作業中のiMacが突然シャットダウンしてしまいました。しかも10分間隔で2度。原因は”雷”です。
照明器具や他の家電製品に影響がなかったことから考えると、直撃弾ではなかったようです。かなり遠くの方で鳴っていたので、まさか影響が出るとは思いませんでした。
幸い、クラウド上に自動でバックアップがとれていたので、データ的な損害は無し。同じ「雲」でも、こちらの雲は頼もしい限りです。
けれども、昨今の気象状況を踏まえると、この夏にでも、また同じ目に遭うかもしれません。最悪の場合、iMac本体が壊されることだって考えられます。それは非常にマズイ!
というわけで、手頃な対策として、まずは「電源タップ」を見直してみました。
「雷サージ」対策付きの電源タップ
既にある電源タップのうち、機能を考えて購入したものなんてなかったように思います。つまりは適当。何年前から使っているのか、さっぱり分からない年代ものもあります。
ですが、時代は流れています。ひっそりと部屋の隅っこで裏方稼業に徹している電源タップにも、技術進歩の波は確実に訪れていました。今の電源タップには「雷ガード」という機能が搭載されています。
雷サージとは?
ご存知の通り、雷の正体は「電気」です。約1億ボルトとも言われる、非常に強い力を持っています。君の瞳よりも、はるかに強大です。
雷の強い力は、瞬間的に強い電流を生み出します。この電流が電線やアンテナなどから家の中に流れてきて、停電を引き起こしたり、電化製品を壊したりします。各機器が許容できる電流の限界を超えてしまうからです。
この雷が原因で起こる過電圧、過電流のことを「雷サージ」と呼びます。
雷サージには、落雷した場所に起こる「直撃雷サージ」と、その周辺に起こる「誘導雷サージ」の2種類があり、今回うちのiMacがシャットダウンしたのは、誘導雷サージによるものだと考えられます。
電源が入っていない状態でも、電流が流れ込み、機器を壊してしまうことがあるようです。電源ケーブルをコンセントから抜いてしまうのが一番良い方法ですが、いつでもできるわけではありません。
そこで最もお手軽なのが、雷サージを食い止めてくれる「雷ガード」機能が付いた電源タップを、大事な機器との間に使用することです。
「雷サージ」対策付きの電源タップ
僕が購入したのはYAZAWA製の電源タップ。
「最大サージ電圧」と「制限電圧」は要チェック!
この電源タップの「最大サージ電圧」は6,000V、「制限電圧」は650Vです。
最大サージ電圧
最大サージ電圧とは、どれぐらいの電圧に耐えられるかを表したものです。この数字は大きければ大きいほど良い、ということになります。
表記には、国内規格の「JEC」に基づくものと、国際規格の「IEC」に基づくものがあり、IECの方が低く表示されます。特別に言及がなければ、JECになります。
制限電圧
一方、制限電圧とは、どれぐらいの電圧がかかった時に作動するかを表したものです。この数字は小さい方が高性能ということになります。
あとから調べて分かったことですが、今回購入した電源タップは、最大サージ電圧、制限電圧ともに物足りないスペックでした。世の中には、最大サージ電圧12,500V、制限電圧240Vという商品も売られています。
ブレーカーやホコリガードなど、その他の機能の必要性を踏まえて選択することになります。
あとがき
コンセントが横差しできることに魅力を感じて購入してしまいましたが、雷サージ対策に関するスペックが低いことを知って、ちょっとがっかり。
エレコムの電源タップも良さそうです。
ブレーカーが付いていないので、悩ましいところですが。
大事なデータを失わないためにも、最大サージ電圧と制限電圧についての具体的な表記がないものには、手を付けない方が無難でしょうね。必ず確認するようにしましょう!