今の時代、ポケットファイルに100円より多くのお金を払う人は、少数派だと思います。
100均なら税込108円ですが?というツッコミはさておき、ここで言いたいのは「100円のポケットファイルでも、十分過ぎるクオリティのものが手に入る」ということです。
紙資料を入れておくだけのポケットファイルにとって、十分過ぎるクオリティとはなんぞや?という質問もさておき、一昔前の時代では、すぐに破れてしまう粗悪品が出回っていたことも事実なのですから。今のコストパフォーマンスには、感心するしかありません。
100均文房具の「色」はプラスチッキー
と、ここまでずいぶん持ち上げてみましたが、気に入らない部分もあります。それは「色」。
素材にポリプロピレンが使われているためなのか、プラスチッキーな色合いのものが多いように思います。
ここでいうプラスチッキーな色合いとは、
- 赤・青・黄・緑などの原色
- 痛いほど高彩度
- 透明感があったり、艶があったり
など、人工的な匂いのする色と定義します。
100均に限らず、身の回りにあるプラスチック製品って、だいたいこんな感じです。
きっと色の配合には手間とコストがかかってしまうのでしょう。原色のままが簡単で、安上がり。売値が100円という制約の中で、色にコストを割くのは、原価割れを起こす危険が生まれるわけです。
せめてケバさが表に出ないように、黒や白といった無彩色ものを選ぶようにしてきました。それでもやっぱりプラスチック感を拭うことはできません。
アースカラーのA4ポケットファイル
ですがここ数年、状況は変化してきたように思います。
木や紙、鉄といった素材を使ったものや、ナチュラルなデザインのものが、ポツリポツリと登場するようになりました。
そんな中、セリアで見つけたのが、この「A4ポケットファイル」。商品名に、はっきりと「アースカラー」と記されています。
アースカラーとは
アースカラーという言葉が使われ出したのは、アパレルの世界が最初だそうです。
アースカラーとは、地球の大地や植物などの自然物をイメージした茶色~緑色系の色を総称するアパレル用語。ヒッピームーブメントの影響を受けた自然志向のファッションとして、1970年代に誕生した概念である。(Wikipediaより)
色名で言えば「ブラウン、グリーン、オリーブ」のことを指すようですが、定まった定義があるわけではなく、「こげ茶」や「テラコッタ」などを含めたり、「ベージュ」や「カーキ」、「オリーブ」なども含めて使う場合もあるようです。
ただし、海や空をイメージする青系の色は「エコロジーカラー」として、アースカラーには含めないのが一般的な解釈になるみたいです。
カーキとオリーブグリーン
近くのセリアに置いてあったのは、「カーキ」と「オリーブグリーン」の2色。どちらも彩度が低く、落ち着いた色です。
アイテムとしては、ポケットの数が20枚の、いたって普通のA4ポケットファイルです。なので色のこと以外に、特筆すべきことは何もありません。ただただ、こんな素敵な色のファイルを待ってました、という話でした。
あとがき
普段、ロフトや東急ハンズに行かないので実態が分かりませんが、100均以外のお店でさえも、こんな良い色のファイルって置いてないんじゃないでしょうか。あるとしても値段は高いでしょうしね。
アースカラーの文房具。エコロジーカラーまで展開して、ぜひともシリーズ化してくれることを望みます。