上の子が4歳になったころぐらいからか、それまでインドア派だった我が家にも、徐々にアウトドア系の遊びが浸透しはじめていきました。
きっかけは家族ぐるみでお付き合いをしていた友人のお誘いで、公園で行ったバーベキューが一番最初だったように思います。人生で2度目か3度目かのバーベキュー。そのいずれもお呼ばれで、ただただ食べるのみ。
そのうち山や川にも遊びに行くようになりましたが、まだまだ日帰りで楽しむレベル。友人たちは、「次はキャンプ!」を合言葉に盛り上がりを見せはじめていましたが、我が家は当然参加しないよねぇ、ぐらいの感じでした。
自然の中で過ごすことは楽しい、と思うようにはなっていましたが、”寝泊まり”を受け容れられるほどではありませんでした。
身を守るものが何もない場所で夜を過ごすことは、とても怖かった。
それでも、”憧れ”はあったんですよ、間違いなく、心のなかには。
キャンプライフのはじまり、3つのアドバイス
そんななか昨年、キャンプ玄人の友人企画で、ついにキャンプをすることが決定。素人3家族がご指南いただく大人数のファミリーキャンプでした。
その友人が、僕達初心者キャンパーにまず話してくれたことが、以下の3点。
- 近場のキャンプ場から始めよう!
- 道具は無理せずレンタルで!
- 雨の日は避ける!
1.近場のキャンプ場から始めよう!
最初のキャンプは、帰ろうと思えば帰れる距離にある場所を選ぶべし。
天気が崩れるかもしれない、体調が悪くなるかもしれない、重大な忘れ物、子供が帰りたいと言うかもしれない、、、などなど、不測の事態が起こることも、これまた自然です。
そんなときに近場のキャンプ場であれば、「どうしようもい状況になれば、帰ればいい」という考えを根底に持つことができるので、精神的な負担がものすごく軽くなります。
精神的負担が軽くなれば、その場を楽しむ余裕が生まれるし、ものごとが良い方に流れていきます。
2.道具は無理せずレンタルで。
新しいことを始めるとき、まずは格好から。僕は基本的にはそのようなタイプの人間ですが、今回は素直に従いました。
テントはキャンプ場でレンタルし、寝具など各家族で使うものは普段の生活で使っているものを持って行くようにしました。
こうすることで過度にテンションが上がることなく、普段の生活の延長のようにキャンプを楽しむことができます。
それもこれも、共用で使うほとんどのものを、玄人友人が用意してくれたおかげです。感謝。
その他の共用品は分担して持って行ったので、今思えば随分と少ない荷物でした。複数家族で行くと、このようなメリットも生まれます。
3.雨の日は避ける
「最初のキャンプが良い思い出になれば続いていくけど、悪い思い出になればやめてしまう。だから雨の日は避けたい。」と、友人は打合せの段階から、くり返し言ってくれていました。
天気が悪ければ、
- 野外で遊びまわることができない→グズる、ケンカする
- 疲れない→夜寝ない
- 湿気や汗でべっとり→気持ち悪い
- 衣類・持ち物が濡れる→気持ち悪い、使えない
- 道具の後片付けに手間がかかる
などなど、不快指数が上昇すること、この上なしです。
特に、道具の後片付けがスムーズか否かは、キャンプを恒例イベントにできるかどうかの最大のポイントだそうです。
テントやタープを濡れたままにしておくと、カビや劣化の原因になるため、必ず乾かしてから保管しなければなりません。
雨の中でキャンプをしたあとは、とりあえず持ち帰り、後日、天気の良い日に自宅で干すという作業が発生します。
テントやタープを設営できるスペースが自宅にあればいいのですが、なければロープを張って、6m長のテントを干すスペースを作らなければいけません。
そうです、後日の後片付けは結構な重労働なんです。
晴れの日のキャンプであれば、その場で畳んで終了なので、かかる手間が全く違います。
この重労働を初めのキャンプでくらった結果、キャンプが面倒なものになり、続かなくなっていくこともしばしばあるそうです。
雨の日のキャンプも成功。その要因は?
当日は、曇りのち時々雨。決してグッドコンディションではありませんでした。
けれどもキャンプは大成功!
とても楽しい時間を過ごすことができました。その証拠に我が家のキャンプ道具は右肩上がりで増えていっています。
子どもたちはテントやタープの下で、工夫して遊んでいました。グズることなく、ケンカすることなく。
実は雨のキャンプにも良いことがあります。それは子供たちが、目が届かない範囲に行く恐れがないことです。おかげで親は、安心してお酒を飲み、語らうことができました。
時折発生する雨漏りも、協力して対処を施したりして、1つのワークショップみたいで楽しかったです。
アドバイスの通りにテントをレンタルしたおかげで、後片付け格段にがラクだったのも大きな要因です。
けれども、それよりも何よりも、時間を共にしたのが、
「困難を楽しさに変えることができる友人達であった」
ことに尽きると思います。
雨の日のキャンプ、対策と持っていくと良いもの
雨の日キャンプということで、友人が特に用意をしていたもの。
ブルーシート
ひとつは「ブルーシート」。
大小あれば、色々なことに応用が効きます。
- テントを立てる前の荷物の一時置きとして
- タープとして
- レジャーシートとして
値段は高くなりますが、耐水圧が高めのもの(#4000以上)を1枚用意しておくと安心です。
撥水スプレー
ふたつめは、「撥水スプレー」。
テントやタープは使用を重ねるにつれ、どうしても撥水能力が落ちてしまいます。
最悪の場合、夜中に雨漏りということにもなるので、水弾きが悪くなってきたら(雨粒が玉状にならなくなったら)、設営直後にスプレーしておくと次の日の片付けもラクになります。朝露にも効き目アリです。
あとがき
すっかりキャンプは我が家の定番行事となったわけですが、こなれてきた今でも、あの3つのアドバイスは核心をついているなぁ、と思い返します。
よくもまぁ素人家族を3世帯も引き連れて、楽しませてくれたもんだ。今自分が同じ立場だとしたら、とてもじゃないけど引き受けられる自信はありません。つくづく感謝です。
持っていくと便利なキャンプ道具をまとめています。良ければ参考に。