2018年夏キャンプの目的地は鳥取県。行きも帰りも利用したのは「鳥取自動車道」。
高速道路にも関わらず、佐用JCTから鳥取ICまでの約60kmの区間が、なんと無料。なので、一般道に降りて道の駅を利用し、再び高速道路に戻る、なんてことができます。
お土産を買ったり、トイレ休憩に立ち寄ったりなど、なにかとお世話になった2つの道の駅、「清流茶屋かわはら」と「あわくらんど」の紹介です。
道の駅「清流茶屋かわはら」
まずは「清流茶屋かわはら」から。
もう少し進めば鳥取ICという、鳥取自動車道(沿い)で最北端にある道の駅。「岩美町立町民いこいの里」への往路は、ここでトイレをお借りし、向かいました。
河原(かわはら)という名前の通り、すぐ隣には千代川が流れていて眺めは最高!気持ちの良い風が吹き抜けます。休憩にはもってこいのロケーション。
小高い丘に見えるのは、戦国時代に建てられた「河原城」。羽柴秀吉がなんちゃらかんちゃら。といっても、模擬天守ですが。
駐車場はなかなかの広さですが、満車状態。行き帰りともこんな感じだったので、人気度は高いようです。
本線の上り下り方面から入ってくる車や、一般道からの車、またそれぞれに出入りする車などで終始ごった煮。警備員さんが懸命に誘導してはくれているのですが、もひとつ、さばききれない様子でした。
ものすごーく気になったのが、傍らで営業していた「たいやき研究所」。”もちもち”の「白いたい焼き」と、”パリパリ”の「本格たい焼き」に心惹かれます。残念ながら、名目的にはトイレ休憩&お土産購入だったので、今回はスルーしましたが。
店内に入ると、混雑具合はより一層深刻な状況に。お土産物を物色していて立ち止まっているのか、お会計 のレジ待ちの列に並んでいるのか、目的が不明な渋滞が発生していました。
徐々に歩を進め、陳列されている商品に一通り目を通して退散。もう一度突入する気力も体力も無いので、ここでは往路と同じく、トイレ利用のみとしました。
道の駅「清流茶屋かわはら」
住所 | 〒680-1213 鳥取県鳥取市河原町高福837番地 |
営業時間 | [売店]8:00〜 |
道の駅「あわくらんど」
「清流茶屋かわはら」から車で走ること約30分。鳥取自動車道も半分を超えた辺りに、道の駅「あわくらんど」はあります。
どんより天気も手伝って、写真ではずいぶん古ぼけた建物に見えますが、実際の建物もやっぱり古ぼけています。
垢抜けないデザインの看板や色褪せたオーニングとソフトクリームの置物。カラカラと音が鳴りそうな総アルミサッシや、無造作に貼られたポスターなど、いたるところがくたびれた感じ。
駐車場もそれほど込んでいるわけではなかったのですが、警備員さんの誘導がアバウトで、一方通行の道を逆方向にショートカットで案内したりと、「清流茶屋かわはら」とは大違いです。
けれどもそんなこと、道の駅の本分とは関係ありません。中身で勝負です。
「あわくらんど」の実力のひとつは、お土産物が充実している点です。
所在は岡山県ですが、鳥取県との県境が目と鼻の先にあるため、両県のお土産物がラインナップされています。
岡山県モノでいえば「但馬牛」や「伯方の塩」、「わさび」を使ったものなどがあり、鳥取県モノは「らっきょう」や「梨」を使ったものなどが棚を埋めています。
しかも絶妙にローカルな匂いのする品揃えに、心が踊らされます。
大半は綺麗にパッケージされたお土産が並んでいるのですが、例えば「梨味のらっきょう」のように、「清流茶屋かわはら」には無かったものが置いてあるのであなどれません。
ふたつめは、村の農家で採れた野菜を売る「野菜市」が開かれている点。
現代風の道の駅では、この点で手薄なところも少なくありませんが、「あわくらんど」の野菜市には、昔ながらのパワフルさを感じます。
新鮮なのは当たり前。大きくて、量も多く、種類も豊富。値段についても、普段買い物するスーパーの底値レベルのものが並んでいます。
梨や桃、ぶどうなど、両県特産の果物を安値で買うことができるのは、県境に位置するメリットです。
レジを打つのも地産のおばあちゃんという顔ぶれ。意外にもクレジットカードに対応しているレジシステムで、これほど高齢の方に暗証番号を求められたのも初めての経験でした。これならオレオレ詐欺のクズ集団も、この村には手出しできないでしょう。
とまあ、ここまで「あわくらんど」のことを、古いだのボロいだの言ってきましたが、一転、トイレはめちゃくちゃ綺麗でびっくりしました。
手書きの場内図の通り、売店の建物を出て、吉野川を西に見ながら「木の回廊」を進んで行きます。その先にあるのが、美しすぎるトイレ。
明るくて開放的。大胆過ぎるほど大きなピクトグラムは分かりやすく、親しみのあるデザインになっています。
構造材や内装材ともに杉がふんだんに使われていて、癒やしの香りが建物全体に充満しています。思わず、トイレの中で深呼吸をしてしまいそうになりました。
あまりにも綺麗すぎるので、まるで美術館に訪れるカップルを撮影したかのようです。
どうしてトイレだけこんなにもピカピカなのかというと、竣工が2018年4月と、まだ半年も経っていないから。岡山県が推進するプロジェクトの第一号建物だそうです。
吉野川も清流と呼ぶのにふさわしいほどの美しい川だし(階段から降りられます)、
木の回廊に設けられた「風車の壁」は圧巻です。これらだけでも、十分立ち寄る価値はあると思います。
道の駅「あわくらんど」
住所 | 〒707-0503 岡山県英田郡西粟倉村影石418 |
営業時間 | [売店、野菜市]9:00〜、[レストラン]10:30〜 |
あとがき
「清流茶屋かわはら」は鳥取自動車道の最終(初)の道の駅ということもあって、どうしても込みがちになるようです。行きも帰りも、午前も午後も関係なく、賑わっていました。
そのおかげ(?)で「あわくらんど」は、混雑が緩和されるのでしょう。穴場的でおすすめです。