車で遠出をする時、知らない道を走るのに必要なものといえばカーナビ。ひと昔前までは据付タイプが一般的でしたが、今はスマホのカーナビアプリが便利です。
たまにとんでもない道を案内されることもありますが、最新の道路や、目的地に関連した情報を知ることができたりと、据付タイプよりもはるかに使い勝手は上です。
ご多分に漏れず、僕にとってもスマホナビは生活の必需品になりました。Google Mapのマイプレイスに行きたい場所を保存しておけば、キャンプの計画を立てたり、仕事と絡めて訪れたりするのに、大変重宝しています。
けれども、スマホの置き場所には、ほとほと困ってきた現状。
ドリンクホルダーに挿して使っていましたが、見にくく、決して操作性が良いとは言えず。とはいえ、手に持ったままの運転は法律違反ですし、大変危険です。
というわけで、「スマホ車載ホルダー」を設置することにしました。
スマホ車載ホルダー「EasyOneTouch2」
購入したのは「Easy One Touch2」という商品。Smart Tapというブランド名で、加島商事株式会社という福岡のベンチャー企業?が運営しているようです。
製品の大きな特徴は2つ。
1つ目は、スマホの出し入れが簡単に行える「イージーワンタッチ」という仕組み。片手で、しかも1秒で着脱が可能。商品の名前にするほど推しています。
2つ目は、強力な吸着力を誇るゲルパッド。
ドイツがゲルパッドで有名、というわけではないとは思いますが、びっくりするほどの吸着力であることは確かです。ボーリングの球を持ち上げている宣伝写真も誇大広告ではないでしょう。
内容物は写真の通り。
ホルダー(手前)とアーム(奥)、説明書のみです。
吸着ゲルパッドには保護シートが貼られています。
保護シートには「WARTER RINSE」の文字が。吸着力が低下してきたゲルパッドは、水洗いすることで、再び性能を取り戻すそうです。
「Easy One Touch2」には模倣品が出回っているようで、さきほどの説明書や保護シートが揃っていることは正規品の証だそうです。良かったー。
これがスマホをのっける部分。左右に突き出たレバーをつまむことで、
ガードが開く仕組み。真ん中の飛び出たボタンを押すとガードが閉まり、スマホがロックされます。
実際は、スマホをホルダーにのっけた時点でボタンが押された状態になり、自然とロックがかかることになります。バチン!と、結構大きな音にびっくりさせられますが。
ガイドのスマホと接触する部分にはシリコンゴムが貼られています。高いグリップ力を維持しながら、スマホ本体が傷付かない安心感があります。
ホルダー下部にある落下防止の支えは、左右どの位置にもスライドし、調整することができます。なので充電ケーブルやイヤホンなどと干渉することがありません。しかも動きが滑らかでストレス無し!
全体的な造りは、非常に堅牢な印象。
ホルダーとアームを接合するダイヤル(写真上)、アームの角度を固定するつまみ(写真中)、アームの長さを固定するノブ(写真下)など、形状や大きさが適切で扱いやすく、がっちり機能を果たしてくれます。
さらに使われているプラスチック素材もしっかりしたもので、ヤワさを全く感じないところにも、品質の高さを感じます。
実際に設置してみると、こんな感じ。
セレナのインパネは平滑なこともあって、ちょっとやそっとでは取れないほど、がっちりくっつきます。多少の湾曲や法面なんて問題なし。怖いぐらい豪快に吸着します。
まだ長距離や悪路での走行は試していませんが、街乗り程度で問題が発生することは、絶対にあり得ないと思います。
開閉レバーが少々出っ張り過ぎな気もしますが、ギリギリで許容できるぐらいのゴチャ感かな。これ以上大きいものだと、視界の妨げにもなるし、見た目的にもよろしくないのではないでしょうか。
「EasyOneTouch2」がおすすめな理由3つ
と、ここまではカタログスペック的な話。
ここからは実際に使ってみて良いと感じた、「Easy One Touch2」のおすすめな理由を紹介していきます。
[理由1]吸着ゲルパッドを剥がした跡が残らない
これだけ強力な吸着ゲルパッドなので、取付位置を変更しようと剥がした場合、痕が残ってしまうんじゃないかという心配がありました。ですが無問題。全く痕は残りません。
吸着力が強いので、取り外し作業自体は苦労します。ですが粘着痕が無いおかげで、面倒くさい思いはしなくて済みます。なので案外、気軽に場所替えが行えます。
吸着力のすごさをアピールするスマホ車載ホルダーの中には、粘着痕が残ってしまい、それを取り除くのが大変、あるいは取り除けないというものがあるようです。
購入前に確認しにくいポイントなので、不安に思う方は「Easy One Touch2」を選びましょう。
追記:メーカーの説明では、「接地面の材質や使用環境によって痕が残ることがある」とされています。たまたまセレナのインパネとの相性が良かったのかもしれません。
[理由2]高い耐候性。耐熱温度は90℃。
先ほど、「Easy One Touch2」に使われている素材は品質が良い、と書きました。調べてみると、やっぱりそのようです。
Easy One Touch 2のプラスチック素材は、高品質なPC/ABS樹脂(非リサイクル) or ポリカーボネート(非リサイクル)のみを使用しています。非リサイクルで高品質なこの素材は航空機・自動車・電子機器・光学機器・医療機器等にも利用されています。耐衝撃性と耐候性に優れる素材を利用した(Amazon商品説明より)
なかでも耐熱温度が90℃で設計されていることに着目。夏場のダッシュボードは目玉焼きが焼けるほど熱くなるので、耐熱性の高さは必要スペックだと考えます。
それにもかかわらず、他のスマホ車載ホルダーには、耐熱温度の記載が無いものがほとんど。この点でも「Easy One Touch2」はオススメです。
[理由3]スマホをエアコンで冷却できる
スマホをナビ代わりに使っていると、かなりの熱を帯びてきます。冬ならまだしも、夏場なんて触るのをためらうほど熱くなってしまいます。
さらに取付位置はダッシュボードの上。フロントガラスからの日差しが、容赦なくスマホを熱し続けます。正直、壊れるんじゃないかと不安になるほど、過酷な環境です。
なので、できればエアコンの前にスマホがくるように設置したい。
けれどもセレナの場合、ダッシュボードのつば部分が斜めにせり上がっているせいで、商品写真のように設置すれば、エアコンの風が上手く当たりません。
なので前後180度、逆向きに取り付けます。
するとダッシュボードのつば部分よりも下までアームが伸び、スマホをエアコンで冷やすことが可能になります。しかも視界の妨げ率が減るという、おまけ付き。
これができるのも、各可動部分がしっかりと造られているからであって、軟弱なものだとグラグラして叶わなかったと思います。
スマホの熱さ対策を考えると、エアコンで冷却できる仕組みを備えたスマホホルダーを選ぶことをオススメします。
あとがき
各レビューで軒並み高評価を得ている商品なので、改めてここで語るものでもないような状況ですが、すんごい気に入ったので書きました。
性能が良い分、値段も高め。でもクオリティのことを考えると、それ以上の価値はある商品だと思います。スマホ車載ホルダーの中では、頭一つ出ている感じです。
スマホ車載ホルダーを設置したら、こんなアイテム揃えると、より一層快適になります。