「あおられ運転」に注意!街で見かける、迷惑な運転マナーやルール違反

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昨今、痛ましい交通事故の原因として話題にあがることの多い「あおり運転」。ニュースで報じられるドライブレコーダーの生々しい映像を見るたびに、怒りを覚えると同時に、自分も同じ目に遭う可能性だってあることに恐怖を感じます。

「あおり運転」は完全に犯罪、絶対悪です。なので一切の肯定も擁護もするつもりはありません。

けれども何兆万歩か引いてこの事象を考えたときに、あおられる側にも火種となる運転マナーの悪さやルール違反、いわゆる「あおられ運転」は存在するように思うのです。自己反省も含めて

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街で見かける、迷惑な運転マナーやルール違反

右左折時や車線変更時に、方向指示器(ウインカー)を出さない

いますよね、何の合図もせずに急に曲がったり、車線変更する人。一般車両だけでなく、運転のプロのタクシーでも見かけるので困ったものです。

十分な車間距離が取れている場合なら舌打ち程度で済みますが、状況的にそうじゃない場合にされると最悪です。下手すりゃ、激突も避けられません。そりゃあ、怒りを買いますよ。

第五十三条 車両(自転車以外の軽車両を除く。次項及び第四項において同じ。)の運転者は、左折し、右折し、転回し、徐行し、停止し、後退し、又は同一方向に進行しながら進路を変えるときは、手、方向指示器又は灯火により合図をし、かつ、これらの行為が終わるまで当該合図を継続しなければならない。(e-Gov法令検索より)

もちろん道交法で規定されていることです。違反すれば「合図不履行」となり、減点1点+反則金6,000円(普通自動車)の罰則があります。

方向指示器は、自車両がこれから進む方向や行動を、周りに知らせるためのもの。最遅でも、右左折時なら30m手前、車線変更時なら3秒前に出すのはルールです(道路交通法施行令第21条)。

ブレーキを踏んでから、方向指示器(ウインカー)を出す

先述の通り、方向指示器を出すタイミングには「30m手前」や「3秒前」といったルールがあります。これに沿えば、先にブレーキを踏むことは、往々にしてあるわけです。

けれども、これらのルールは最低限の基準。1、2秒早めに合図をする分には、余裕のある丁寧な運転と映ります。すると「自然な減速→方向指示器→ブレーキで調整」となり、方向指示器よりも先にブレーキを踏むパターンはずいぶん減る。怒りを買う回数も少なくなります。

まぁでも、これは道交法で規定されているわけでもなく、状況にもよることなので、断罪することはできません。けれども先にブレーキを踏む人は、他にも迷惑な運転をしていることが多いように感じます。根本的に、周囲への配慮が欠けているドライバーだと言えるのではないでしょうか。

急角度からの車線変更や合流

「KY」とは「空気が読めない」ことを意味します。では「NY」とは何か?それは「流れが読めない」 の意。決してニューヨークではありません。

道路上において「NY」は非常に危険です。ひとつの弊害として、急角度からの車線変更や合流があります。

急角度になる状況とは、進入する車両の速度が本線の車の流れよりも、はるかに遅い場合に発生します。流れが読めていないんですね。

結果、本線に”詰まり”を引き起こし、渋滞の原因にもなります。

同程度の速度であれば相対速度はほぼゼロ。本線から見える進入車両は、スゥーッと平行移動してくるだけ。進入車両的にも同じ光景。お互いにストレスがかかりません。

また加速車線がある合流ポイントだとなおさらです。加速車線に沿いながら終点付近まで走行した後に合流する方が、十分な速度が得られ、自然に合流できます。本線の車両からしても、合流のタイミングが分かりやすくなります。

「KY」からの言動でその場の空気が悪くなるのと同様、「NY」で他ドライバーからの怒りを買うのは避けたいものです。

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広すぎる車間距離、狭すぎる車間距離

広すぎる車間距離は「詰めろやボケェ!のんびりしてんじゃねぇぞゴラァ!」という怒りを買い、狭すぎる車間距離は「離れろやボケェ!ブレーキ踏んだら追突するんじゃねぇのかゴラァ!」というお怒りをいただきます。

道交法にも、

第二十六条 車両等は、同一の進路を進行している他の車両等の直後を進行するときは、その直前の車両等が急に停止したときにおいてもこれに追突するのを避けることができるため必要な距離を、これから保たなければならない。(e-Gov法令検索より)

と定められています。

それでは最適な車間距離とは、どれぐらいなのか?

高速道路であれば、走行時速と同程度の数値mほどの間隔と言われています。時速80kmなら車間距離は約80mということ。非常に分かりやすいし、覚えやすい。

一方、一般道路では、推奨される車間距離は走行時速に応じて変わります。時速40kmなら約20m、時速60kmなら約40mというように。

でも正直、覚えられねぇ。

なのでこの場合は、秒数で管理する方法が簡単です。前方車両が通過した地点を、自分が通過するまでにかかった秒数。2〜3秒あれば適正な車間距離が取れていることになります。

信号待ちで、車間距離を詰めない

最近、特に気になっているのがコレ。ひどい時には、車3台分ほどの間隔がキープされていることもあります。

右折レーンに進んでチラッと目をやると、たいていスマホを操作していますね。不意に追突しては大変だから、必要以上に車間距離を確保しておく。保険のための車間距離。後方車両にとっては、非常に迷惑です。

これが原因で、

  • 右折信号が点灯しているのに、進めない
  • 交差点で詰まってしまい、直行車線の進行を妨げる
  • 左側にある、本来入れるはずの店舗や施設に、信号が変わるまで入れない

など、小さなストレスや大きな迷惑を生み出します。

停止時の適度な車間距離は、前方車両のリアバンパーの下端が見える〜車1台分ぐらい。詰めすぎても危険ですが、空け過ぎも怒りを買う危険があります。

ハザードランプに埋没した右ウインカー、停止からの発進

停止時に点灯させたハザードランプを消し忘れてしまっては、右ウインカーはハザードランプに埋没し、発進の意思表示は後方車両に伝わりません。それどころかハザードランプのまま急発進してくる危険車両と認識されてしまいます。

ハザードランプを使用するような人なので、基本的にはマナーの悪い方ではないのでしょう。発進時にも右ウインカーを出しているはずで、悪気もないのだろうと想像します。

このあたりはハード(車側)の進化で解決できそうに思うのですが。すでに解決済みだったりするのでしょうかね。

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あとがき

あおり運転のターゲットにされないために、後方カメラが付いた「ドライブレコーダー」が有効という話を聞きます。

国内メーカーで、後方カメラ付きの評判が良いのはこのあたり。

「前方衝突警告」や「車線逸脱警告」といった安全運転支援機能も搭載されていて、あおり運転対策以上の価値があります。

他にも「ステッカー」で抑止する、なんて方法もあります。

まぁでも大事なことは、今回取り上げたような「周囲にストレスや迷惑を与えない運転」を心がけることだと思うんですよね。できるだけ譲り、できるだけ気持ち良く運転してもらう。

知らないうちに「あおられ運転」になっていないか、気を付けながら運転するようにしています。